さて、では。

さて、では。

しがない舞台役者のひとりごと。

10周年。


はじめましての方もお知り合いの方もこんにちは。

先日、ももいろクローバーZさんの10周年LIVEにいってきました。

書こうかどうしようか迷ったのですが、なんとなく書かなければいけない気がしたので。うまくまとまるか自信はないのですが、書きますね。

 

私がこのグループを好きになってから、もう6年ほど経ちます。6年。驚愕しました。確かにはじめて存在を知ったのは高校1年生だったから、もうそれくらい経っていてもおかしくないのですが、今まで何かにはまったことがなかった私にとって、6年という歳月はとても長く感じました。

それだけ長く好きでいると思っていなかったし、女性アイドルが同じメンバーで長く続けていくこともあまりなかったので、10周年を迎えられたことは本当に応援している側としても嬉しいことでした。

 

しかし、ステージにいたのは4人でした。

 

 

私は、奇跡の5人と言われていた彼女たちは、ずっと5人で続いていくと当たり前に思っていました。けれど、当たり前ではなかった。やはり人間、不変なものはないのだと、そして、アイドルとは様々な普通を犠牲にして成り立っているものなのだと、痛感しました。

私の知らなかった頃、彼女たちは6人でした。きっとその頃から応援していた人たちは、6人が当たり前で、それがずっと続いていくと思っていたんだと思います。

有安杏果が卒業して4人になる。正直信じられなかったし、受け入れられませんでした。頭が真っ白になり、固まりました。けれど、ここまで成長して色んなことを成し遂げてきたグループを抜けるという覚悟、メンバーが抜けても残された者たちで続けていくという覚悟、並大抵の気持ちでは出来ない決断をした彼女たちを、応援している側が受け入れないでどうするのだと半ば強制的に自分に言い聞かせながら、応援し続けていくと決めました。

 

それでも4人の姿を受け入れられるのか、見るまでは自信がありませんでした。

私は杏果推しではなかったけれど、“5人のももいろクローバーZ”が好きでした。

よく、ももクロを好きな人は、推しはいるけど結局は箱推し(全員が好き)だ、といいます。私もそれでした。私はあーりん推しで、グッズを買うときもほぼ推しのものしか買いません。でも全員が好きでした。それぞれ好きな部分があって、ライブの時も全員を見たい人です。(目が足りなくて結局推しばかり見てしまうけれど)

だから、応援し続けていくと決めたものの、受け入れられるか分かりませんでした。

会場の外で流れている歌には、当たり前のように5人の歌声が入っていて、私が今まで見てきた5人の姿、5つの色しか想像ができなくて。まだファンの中にも緑を身に着けた人たちもいました。

4人になってからライブもしているし、新曲も出しているし、4人やファンの人たちもちゃんと前に進んでいることは分かっているけれど、どこか不安な、複雑な気持ちが残ったままでした。

 

そんな中はじまったライブ。何も考えなくても言えた、身体に染みついていたコールを捨て、考えながら放った新しいコール。そんなところでさえ新生ももクロになったことを実感。そしてステージ上に現れた4人の堂々とした姿。今に始まった話ではないけれど、こんなに大勢の、はじめてお客さんが入った景色を見るとは思えない堂々とした姿。圧巻。

そして1曲目にZ伝説がきた時、涙が出てきて止まりませんでした。5人となったももクロが5人の象徴として歌っていた曲。歌詞やメロディーが変わり新たなものになったとはいえ、それをはじめに歌ったこと。4人での新たなももクロとして進んでいく覚悟が、改めてひしひしと伝わってきたのです。

そのあとも彼女たちは本当に素晴らしいパフォーマンスを私たちに魅せてくれました。不安だ、受け入れられるか分からない、なんて言っていた自分はどこへやら。ずっと彼女たちに釘付けでした。心配する必要なんて全くもってありませんでした。

やはりまだももかが歌っていたパートに違和感を感じてしまうことはあります。ずっと聴き続けてきた歌声は彼女の声だから。それはきっとメンバーも同じで。でもあーりんも言ってました、何年も歌ってきたところと、何か月かしか歌ってないところとではやはり差があると。それは当然です。でもきっと、それもいつかしっかり自分のものにしていくんだろうなと、みんなの歌声を聴いて思いました。寧ろ最初だからこそ感じるこの違和感を味わえてよかったかもしれません。

 

かなこちゃんの曲中の言葉

「10周年、本当にありがとう」

顔は見えなかったけど、その声だけで泣きました。あなたは神か。

その他にも、新しいZの誓いがかっちょいいとか、怪盗少女ZZverの“ささきあやか”に改めて感じる破壊力とか、新旧織り交ざったメドレー最高とか、灰ダイであーりんにしっかり砂にまかれたとか、ひさびさのBCに沸いて魂を抜かれたとか、まさかの蝶野さんのビンタかと思ったらなでなで優しいとか(かなこちゃんをすぐさま前に押し出すあーりん)、あーりんのどやァ...からのゴリパンとか、安定の南ピーさんでてきてまさかのミュージカル公演のお知らせに泣いたとか、とにかく色々ありました。あーりん多め、さすが推し。結局推し

 

 

最後の挨拶。

彼女たちが、彼女たち自身の言葉で思いを告げる時間。

涙を流しながら話すみんなの姿は、なんだか私の知ってる昔と変わらない顔に見えました。どんどん進化して成長していく姿に背中を押されてきたけれど、ふとみえた変わらない姿に私はすごく安心しました。

人前に立つのが得意ではなかったれにちゃんが、今こうして多くの人の前に立ち続けているということ。本当にファンの人たちを大好きでいてくれていること。いつも最初に泣き出して、そのぐしゃぐしゃな泣き顔でファンへの愛を伝えてくれること。

最年少なのにしっかり者であまり涙をみせないあーりんが、2日間とも涙をみせたこと。普通では経験できないことが出来て嬉しいと笑顔で言ってくれたこと。元メンバーの名前を呼んでくれたこと。ももクロを続けてきてよかったと言ってくれたこと。

頭がよくていつも器用にまとめるしおりちゃんが、言葉をつまらせ、まとめられないといいながら喋ってくれたこと。今までを否定せず、すべて認めて、必然だったと言ったこと。ついてきて後悔はさせないと言ってくれたこと。

絶対的リーダーのかなこちゃんが、(ももか卒業の時もそうだけど)前向きな光の部分だけではない、不安に感じていた部分を話してくれたこと。思っている以上に私たちファンのことを支えにしていること。改めて、ついてこいと叫んでくれたこと。

たくさんの感謝の気持ちを、たくさんたくさん伝えてくれたこと。

全てが嬉しくて、この人たちを好きでよかったと心から思いました。

 

私事になりますが、私が今でも支えてくれる人、応援してくれる人、舞台に足を運んでくれる人、全ての人に感謝の気持ちを忘れないでいられるのは、きっと、彼女たちを好きになったからなんだなってふと思いました。

みんな、ことあるごとにファンのみんなに感謝の気持ちをこれでもかってくらいにぶつけてくれるのです。応援してくれるみんながいるから。平日なのに来てくれる人たちがいるから。好きだと言ってついてきてくれるファンがいるから頑張れる。もっと頑張らないとと思える。そんなことをいつも言ってくれるんです。国立競技場という大きなところに立った時でさえ、私たちをここに連れてきてくれたのはみんなだ、と言いました。その時は、何言ってるんだ本人たちの努力の賜物に決まっているじゃないかと思っていたけど、今自分が役者という活動をはじめて、ちょっとだけ気持ちがわかる気がしました。応援してくれる人たちがいるから頑張れる。お互いが支えあっている。それを教えてくれたのは、彼女たちでした。

 

 

これまで私にたくさんのものを与えてきてくれた彼女たちの10周年という節目に立ち会うことが出来て本当によかった。

昔に比べたら彼女たちの出ているテレビをみたり、曲を聴いたり、いわゆる追っかけのような行動をすることはめっきり減ってしまいました。そういうと、もう好きじゃなくなったとか、熱が冷めたとか言われたし、自分でもそう思うこともありました。

でもライブに行って彼女たちの姿を見たら、あぁやっぱももクロだ、やっぱ好きだ、てなるんです。それが彼女たちの魅力、強さだなと感じます。いろいろ回り回って、ふと帰ってきたときに魅せる力。

それは4人になっても変わりませんでした。安心してついていける。ついていきたい。そう思いました。

 

やはりまだ5人だった頃のダンスとか、歌割りとか、どうしても慣れない部分はまだまだあるけれど、それを忘れさせるのではなく、新しいものとして魅せてくれそうな予感がするので、次会えるのはいつか分からないけれど、それを楽しみにしていようと思います。まだまだ死ねないよね。

 

 

はい。こんなに長くなる予定はなかったのですが…軽ーく3500文字超えました…ここまで読んでくださった方がいたら、本当にありがとうございます……!

また色々書いていけたらと思いますので、気が向いたらまたきてください。

 

では。

また、いつか、どこかで。